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1970年にフィンランドで設立されたPonsseは、あらゆる規模の建設・林業企業向けに「カット・トゥ・レングス方式」の森林機械を製造しています。ハーベスターからローダーまで、Ponsseの革新的な機械は、伐採現場におけるオペレーター、請負業者、森林組合、木材会社の調達部門など、多様なバリューチェーンにとって欠かせない存在です。
現代の森林機械に求められるのは、精度と信頼性です。そして、それを支えるソフトウェアも例外ではありません。もしハーベスターがアプリの不具合によるアップグレードで動作不良を起こせば、顧客は貴重な伐採時間を失うだけでなく、Ponsseへの信頼も失ってしまいます。わずか1分のダウンタイムでも大きな損失となるのです。
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月々の節約額(ユーロ)

自動化されたテストケース

月間QA作業時間の削減

週ごとのバグの検出および修正
2017年、Ponsseはデジタル基盤の全面的な再構築に乗り出しました。機械請負業者が作業環境、稼働場所、保守ニーズ、車両履歴を把握できる新ツール「Ponsse Manager Application」を開発。これと並行して、ソフトウェアライフサイクルを加速させ、機械を支援するカスタムアプリケーションをより柔軟に展開できるよう、エンドツーエンドのITシステム刷新にも着手しました。
しかし、イノベーションには「同期」が欠かせません。Ponsseが抱える多様で複雑な技術スタックが、その進化を阻む大きな壁となっていました。
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Ponsseは、Microsoft Azureでソフトウェア構築とデータ管理を行い、MuleSoftでAPI統合を、Salesforceで顧客情報管理を実施していました。しかしその結果、マージ競合や上書きによる変更ロス、チーム間のサイロ化、そして手動による品質保証が原因のデプロイ遅延といった課題に直面しました。
Ponsseは、クラウドネイティブなテスト自動化ソリューションの導入こそが、リリース頻度を高めつつ中断のないサポート体制を実現する鍵であると判断。プラットフォームに依存せず、複数のプラットフォーム・ブラウザ・デバイス間でシームレスに統合・自動テストができるツールを求めていました。
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Ponsseは、アプリのリリース前に各新規アプリのQAを自動化するため、Copado Robotic Testingを導入しました。現在では、2週間ごとに新しいソフトウェアをリリースできる体制を確立しています。毎週3〜4回の自動回帰テストを実施し、新バージョンの安定性を検証することで、製品開発サイクルにおけるリスクを大幅に低減しています。
Copadoの導入により、テスト実行時間は最短30分に短縮され、月間25,000ユーロ(フルタイム社員約1.5人分)のコスト削減を実現しました。自動化テストは全テスト項目の10〜15%をカバーし、Copadoは製造ライン上のエラーの約10%を検出しています。
Ponsseのテスト自動化の取り組みは、まだ始まったばかりです。Copadoによる回帰テスト自動化は大きな成果を上げていますが、同社はさらにテストプロセス全体の成熟を目指し、自動化の適用範囲を拡大する計画です。
今後の重点領域の一つはモバイルテストです。Ponsseはモバイルプラットフォームの刷新を進めており、自動化テストを活用して開発リスクを最小化する方針です。また、Microsoft Dynamics向けの包括的なテスト自動化プログラムを構築するERPプロジェクトも進行中です。
リソースライブラリを使用して セールスフォースDevOpsのスキルをレベルアップしてください。
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