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こんにちは、コパード(Copado)編集部です。
先日行われた『Agentforce World Tour Tokyo Summer 2026』。会場がAIエージェントの未来に沸く中、私たちCopadoのメインセッションでは、日本の小売DXを牽引する株式会社カインズ様をお迎えし、共同セッションを行いました。

本記事では、当日惜しくも満席で会場に入れなかった方や、AI時代のSalesforce運用に悩むすべてのアドミン・開発者・ITリーダーの皆様に向けて、カインズ様がCopadoとともに構築してきた「Salesforce開発・運用の新標準」の全貌をレポートします。

2025年、売上高5,,738億円を誇る日本の小売大手カインズは、「IT小売企業」への変革を掲げて「第3の創業期」をスタートさせました。
そこから内製化を進めましたが、デジタル化が軌道に乗った頃には、同社のSalesforce環境の規模は途方もないものになっていました。
105のアプリケーション、650万文字に及ぶ膨大なApexコードのほか、1,243のフロー、7,523のレポート、434のカスタムオブジェクトを管理するようになり、その複雑さは従来の管理手法の限界を超え始めていたのです。
この規模のシステムを旧来の手法で管理し続けることは、もはや物理的に不可能です。調査データが示す実態は、それを裏付けています。
手作業による管理は、ヒューマンエラーを不可避のものにします。結果として、リリースのたびに深夜残業が発生し、貴重な工数が運用保守という名の「火消し」に使われる。
これはエンジニア個人のスキルの問題ではなく、開発環境そのものの不全であり、ビジネスのスピードを停滞させる最大の阻害要因なのです。

現在、開発の内製化への動きは高まっており、「Salesforce内製化実態調査」のデータによると、企業の90%以上が開発能力の内製化を目指しています。
しかし、これらの組織の72.2%が、プロセスの標準化不足によって目標を達成できていないのです。
カインズもその道のりの初期段階でこの壁にぶつかりました。
異なる開発チームが存在していたため、組織は「個別最適化」の罠に陥ってしまいました。各チームが独自の「Sandbox方言」を生み出し、局所的なスピードと引き換えに、全体としての摩擦を生じさせていたのです。これがIT組織全体の処理負担を高め、チーム間の連携を難しくしていました。
これを解決するため、カインズはCoE(Center of Excellence:組織横断的な専門集団)と開発ワーキンググループを立ち上げ、これらの方言を「標準語」へと統一しました。
この体制下で、「ネーミングルール」「権限規約」「管理方式」といった具体的な標準ルールが策定され、個々のエンジニアの裁量という名の属人性を排しました。
他にも幾つかの体制変化やサービス導入により、内製化を着実に進めました。(全貌はこちらからセッション本編をご覧ください)

カインズの視線は、既に2026年を見据えた「人とAIエージェントの協働」に向いています。
これからのエンジニアは、コードを一行ずつ書く時間以上に、いかにしてビジネス価値を生み出すかにフォーカスしなければなりません。
カインズが、次なる課題解決のために導入した「Copado AI Org Intelligence」は、従来の汎用AIとは一線を画します。
最大の特徴は、JiraやConfluenceのようなツールも含めて「システムのメタデータに直接アクセスする」という技術的優位性です。内部構造を深く理解したAIが、以下のような具体的な支援を提供します。
AIが正確性とスピードを担保し、人間がクリエイティビティを担う。この役割分担によって、IT組織は今や小売業のスピードに合わせて動くことができます。
この基盤があるからこそ、チームは単に「現状を維持する(システムを動かし続ける)」ことではなく、ユーザーのためのCX変革に集中できるのです。
カインズの事例は、一企業の成功談ではありません。これは、すべてのSalesforceユーザーが避けて通れない「標準化」と「AIシフト」のロードマップそのものです。
2026年を迎えるにあたり、IT業界は明確な分岐点に立っています。
現代の企業にとっての選択肢は、もはや「内製か外注か」ではなく、「手動による停滞か、AI駆動によるオーケストレーションか」です。
もし皆様のチームが、今日リリースの時間を85%削減できたとしたら、どんな革新的なビジネス価値を構築できるでしょうか?
本セッションの完全版(オンデマンド動画)を、現在Salesforce公式サイトにて無料公開しています。
本記事でご紹介したカインズの実践には、ここには書ききれなかった具体的な内容や、パネルディスカッションもあります。ぜひご覧ください。
🔽 セッション動画(オンデマンド配信)の無料ダウンロードはこちら
【2-E3-WT】カインズ×Copado セッション視聴ページ(Salesforce公式)
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