Articles
9/28/2026
5 minutes

【第四回】AIエージェント×Copadoで変わる!Salesforce開発・運用の新標準

Written by
大川 博
Table of contents

こんにちはコパードの大川です。

連載ブログ「AIエージェント×Copadoで変わる!Salesforce開発・運用の新標準」の最終回、

リリースフェーズ、運用フェーズと見ていき、最後に効果についてまとめます

‍第三回はこちら

‍

リリースフェーズの考え方

みなさんは、リリースフェーズの準備をいつはじめますか。

開発環境から、統合テスト環境のような環境へのデプロイはリリースフェーズに含みますか。統合テスト環境構築というプロジェクト上の矢羽で管理されていませんか。

‍

よくあるリリースフェーズは、移行フェーズという位置づけで「リリース資材の抽出」「リリースのリハーサル」「本番データの作成」「本番データのインポート」のような作業が行われているのではないでしょうか。

しかし、CI/CD ( Continuous Integration / Continuoun Delivery、継続的インテグレーション/継続的デリバリー) という言葉を振り返ったときには、リリースフェーズは本番リリースの直前から始まっているわけではないことに気づきます。構築した機能をいつでも稼働できるようにマージし、できるだけ早く本番までデリバリーする思想で言えば、リリースのフェーズは構築フェーズからつながっているのです。

‍

Copadoでもこの思想は受け継いでおり、要件を管理するユーザーストーリーにメタデータを紐づけたときの資材が、そのままリリース対象資材です。開発環境から本番環境までの間に、いくつのSandboxを経由しようともリリース資材は開発環境で作ったものです。

イメージできますでしょうか。

みなさんが通常Sandboxを利用されるときには、開発用の環境で設定変更や開発を行い、テスト環境へ変更セットでピックアップして送信する。テスト環境でテストを行い、問題があったときにはテスト環境で修正してしまう。テストが完了したら、テスト環境で変更セットをまた作成し次のSandboxを送信する。という操作を繰り返していませんか。

‍

Copadoの思想(CI/CDで目指す姿)はそうではありません。テスト環境へ送ったものに問題があったら、もとの開発環境で修正し、テスト環境を送り直すのです。テスト環境での修正は行いません。これはもっと先のSandboxや本番環境であっても同様で、原則は、一番下位の環境で修正を行い、最速で上位環境へデプロイするのです。

‍

前回の記事でハーネスという言葉を使いました。このリリース手順も1つのハーネスです。

Copadoでは、開発環境を指定してユーザーストーリーを作成し、このユーザーストーリーにメタデータを紐づけます。紐づけの行為を行う際にバックエンドでは開発環境から実際のメタデータを取り出し、バージョン管理システムへコミットを自動的に行います。人が判断しなければならないものだけをUI上で提示し、その後は自動化することで手作業でのミスの入る余地を排除しているわけです。

‍

Salesforceのリリースに苦労されている方は、いくつも疑問を持たれるのではないでしょうか。Copadoではそれに答える機能をいくつも持っています。ここでは典型的な2つをあげ、対処方法を説明します。

‍

1つめは、組織間の差異。

これには、リリースしている資材の差異もあれば、メールアドレスやURL、ラベル、ログインIPアドレス範囲といった設定値そのものの差異もあります。

‍

前者の差異は、Copadoではユーザーストーリー単位でどの環境にデプロイ済みなのかを管理し、UIで確認したり、操作時に指定がしやすいようにしています。ユーザーストーリーが複数あったときに、本番環境にはまだどれもリリースされておらずステージング環境には1のみがリリースされていて、下位の環境には反映されていない、というようなことがひと目でわかるようになっています。

‍

当然ながら、1つのユーザーストーリーがどこまでデプロイされているかもパスで表示されてわかります。

‍

後者の差異、メールアドレスやURL、ラベル、ログインIPアドレス範囲などに対しては、デプロイの際に宛先環境に合わせてCopadoが自動的に文字列置換をする機能を持っています。

開発環境で作った資材は変更せずバージョン管理システムにそのまま保持し、デプロイ時に必要に応じて環境依存の値を書き換えるという手順を自動化しており、ここでも手動の手順を排除してミスをなくすようにできているわけです。

‍

2つめは資源の競合です。プロファイルや権限セットのリリースに苦労している人も多いでしょう。

Copadoには自動で競合を解決する機能があり、メタデータの種類によってはファイル単位ではなく変更された要素単位でのマージを行うことが考慮されます。例えば、カスタム項目追加時にプロファイルに項目レベルセキュリティが追加されますが、これを別々環境から別々のタイミングで更新しようとすると通常はファイルごと上書きしてしまい先祖返りが起きます。このような場合にCopadoはどちらの設定も残したプロファイルのメタデータを作成してどちらも要素を生かすように処理が進みます。

‍

2つのケースに共通しているのは、リリースの操作そのものは単純に画面のボタンを押すだけですが、対象を見て内部的に必要な処理を実行しつつ、すべての記録が自動的に取られるということです。Copadoに実装されたノウハウを意識することなく利用し、ガバナンスも担保できるわけです。

‍

運用フェーズにおけるCopadoの活用

次は運用フェーズです。例えば以下のような業務にCopadoは活用できます。

‍

#

業務

Copadoの活用方法

1

問題が起きたときの調査

Copado AIに問合せ内容やスクリーンショットを貼り付けて問題箇所を特定

2

仕様変更・不具合対応を行うときの調査

(過去の仕様変更との関連)

Copado AIに仕様変更・障害内容を指定し、CI/CDで管理していたユーザーストーリーとの関連、整合性を確認

3

仕様変更・不具合対応を行うときの調査

(現在の組織設定の調査)

Copado AIに仕様変更・障害内容を指定し、組織の設定への影響箇所を特定

4

担当者の引き継ぎ

ドキュメントの作成・詳細化

Copado AIに現在の組織設定をアーティファクトにまとめるよう指示し内容をドキュメント化

5

バージョンアップ時の回帰テスト

CRTでテストを実行し、Copado AIでテスト結果を分析、必要に応じてテストスクリプトを修正

6

リリースノートからの影響調査

Copado AIにリリースノートの本文や一部を読み込ませ、組織への影響を確認

7

規模の大きい開発と並行した小規模開発

大小規模による開発内容をCI/CDで管理し、組織へのリリース状態を一元管理
リリースタイミングでの競合解消

8

新しい利用者へのトレーニング

Copado AIによるドキュメント化

CRTの実行記録を活用してマニュアル作成

‍

Copado AIを用いたいくつかの業務のイメージを以下に示します。

‍

2 過去の仕様変更との関連を見たときのイメージです。

‍

次は 3 現在の組織設定の調査のイメージです。


CI/CDで管理するユーザーストーリーを中心に、要件、構築したメタデータ、CRTでのテスト結果、実際のリリースの履歴などをきっちりと管理しているものをCopado AIから参照・作成・編集とすることでSalesforce開発・運用に必要な情報へ一箇所からアクセスできる状態が実現されています。

これらの情報が揃っているので、Salesforceの運用時に確認すべき内容はすべてCopado AIに聞くことができるわけです。ここに上げたものはほんの一例です。みなさんが知りたいことがあれば、何でもCopado AIに聞くことが可能です。

‍

Copadoを利用することで得られる効果

連載の終わりに、Copadoの製品をすべて活用したときに得られる効果をまとめます。

‍

成果の最大化

  • バージョン管理、ユーザーストリー管理を自動化し工数を確保、工数を再割当てして対応可能なユーザーストーリーを増加
  • 定型作業の自動化によりリリースまでのリードタイム減少
  • 手作業を削減し、全体の工数の最適化
  • 作業ミスを排除し、ミスのリカバリーのコストを大幅に削減
  • AIエージェントによるドキュメント生成支援により、要件定義・構築工程の作業を効率化
  • AIエージェントによる既存のメタデータに合わせた開発支援で構築工程の作業を効率化
  • AIエージェントによるテスト作成に
  • より、テスト工程の作業を効率化
  • AIエージェントによる構築前の影響調査により、後工程での問題を早期検知し手戻り工数を削減

‍

品質の向上

  • パイプラインによる品質ゲート、コンプライアンスチェック強制で早いフェーズでの問題発見、シフトレフトを実現
  • 画面操作によるテスト作成、AIエージェントによるテスト作成で、テスト準備工数を削減
  • 自動実行・並列実行で、テスト実行工数を劇的に削減
  • 回帰テスト(リグレッションテスト)を常に実行可能にし、仕様変更/Salesforceのバージョンアップのいずれでも網羅性の高いテストで品質を確保
  • AIエージェントによる既存テストの修正により、テストの維持管理工数を削減

‍

ガバナンス

  • 仕様・障害に関する目的や依頼者の情報も含め、すべての情報を一元管理
  • 並列作業の競合をいち早く可視化し、リリース直前での問題顕在化をブロック
  • バージョン管理、リリース管理を統合し、すべてのSalesforce環境への変化の追跡を一箇所で実現
  • 品質ゲート、コンプライアンスチェックでリリースされる資材の基準の充足を強制
  • 承認、監査の証跡の自動記録

‍

継続的な監視・改善基盤

  • プロジェクトにまつわるユーザーストーリーの進捗、プロモーション実行状況、失敗の発生率といった各種の指標を監視可能な基盤を整備
  • 問題の発生しやすい部分を特定し、エンジニアのスキル向上やプロセス改善へのインサイトを取得

‍

ここにあげたようなことに実現したいことが含まれている、特に複数の観点で検討が必要な状況ということであれば、ぜひご相談ください。

運用基盤の準備は早ければ早いほど得られる成果も大きくなります。

‍

第一回はこちら

Book a demo

About The Author

シニアセールスエンジニア

新卒〜2011年1月まで、UNIX, Java, C#など各種プラットフォームでのシステム開発に従事
2011年2月からSalesforceにてBTC領域を中心にプリセールスSEとして活動、2018年8月からはアライアンス部門に移動してパートナー企業を主に技術面で支援
2025年9月からコパード株式会社にてSE

【Dreamforce 2026: Copado特別パネルセッションレポート】Agentic Enterprise実現に向けて、企業に求められる「スピード」と「信頼」とは
【第四回】AIエージェント×Copadoで変わる!Salesforce開発・運用の新標準
【第三回】AIエージェント×Copadoで変わる!Salesforce開発・運用の新標準
【サークレイス×Copado共催】 ユーザ企業様7社をお迎えしてラウンドテーブルを開催!【イベントレポート】
【第二回】AIエージェント×Copadoで変わる!Salesforce開発・運用の新標準
Winter ’27に備える!Copado AIとClaudeで実現するリリースノートからの影響調査
【第一回】AIエージェント×Copadoで変わる!Salesforce開発・運用の新標準
Copadoアップデート内容 2026年7月ご紹介分まとめ
AWTTセッションレポート:カインズが再定義したAI時代のSalesforce DevOps
【AWTT Summer 2026 振り返り】AIエージェント時代に、私たちが本当に備える開発・運用の新標準とは?
Accelerating the Agentic Era in Brazil: Copado and Capgemini Deepen Strategic Partnership
Salesforce Source Format vs Metadata Format
Get Started with Agentforce in Salesforce
Data 360 Is the Operational Backbone of Agentforce — But Most Enterprises Are Not Ready to Deploy It Safely
What Is Agentforce Salesforce?
AIエージェント時代のシステム戦略 ~ROIを最大化するIT部門の再設計~【イベントレポート CIO Round Table 2026】
Will AI Replace DevOps Jobs?
How to Use AI in DevOps
Agentic AI DevOps Explained
「汎用AI」ではまだ成しえない Salesforce運用を劇的に変える3つのポイント
Copado Introduces Agentia™, Bringing Context-Aware AI Agents to Salesforce DevOps
「AI駆動開発」が切り拓くSalesforce内製化 〜次世代運用モデル実装への道のり〜
AIエージェントが切り拓くSIビジネスの未来とリーダーシップの変革
How Does Salesforce Agentforce Work
Agentforce vs Einstein: Choosing the Right AI to Move from Insight to Action
Agentforce Developer Guide
DevOps Pipeline Best Practices
DevSecOps vs. DevOps
DevOps vs. Agile
Generative AI in DevOps
How DevOps Teams Use AI to Win
Using AI in DevOps
Salesforce開発・運用の未来〜AIと共にSIビジネスモデルを「工数」から「価値」へ変革
DevOpsにおけるエージェンティックAI:チームのための自動化ソリューション
Copado Awarded on CarahSoft’s GSA Schedule, Expanding Access for Federal Agencies
Copado、FedRAMP認証を更新し、米国軍事組織向けIL5取得に向けて前進
成功を“設計”するという発想──Copadoが提唱する「Project Success Design」
コパード、AIと協働する未来に向けてパートナー6社とDreamforceでパネルディスカッション初開催!
Copado、Salesforce 2025 Partner Innovation Awardを受賞
Copado CI/CD & Robotic Testing Now TX-RAMP Certified for Texas Government
なぜテストが形骸化するのか? - Salesforce開発現場で「テストはやっている」のに、本番障害が減らない理由
Org Intelligence:なぜ「コンテキスト」がSalesforce DevOpsツールにおいてこれほど重要なのか?
「人ではなくAIに聞ける時代へ ― Salesforce環境を理解するCopado AI Org Intelligence」
Salesforceプロジェクトの“隠れコスト”とは?〜DevOps活用で毎月100時間を削減した実践例〜
コパード、セールスフォースの環境をエンドツーエンドで可視化する「組織インテリジェンス」をリリース
パイプラインの可視性が Salesforce DevOps 変革成功の鍵である理由
AIが変える意思決定 - スピードと精度は両立できるのか?
属人運用の限界が経営を止める〜今こそ始めるSalesforce DevOps〜
Salesforceにおけるユーザー受入テストの進め方:課題、ベストプラクティス、および戦略
Navigating Salesforce Data Cloud: DevOps Challenges and Solutions for Salesforce Developers
独自にSalesforce DevOpsソリューションを構築する際の見えざるコスト
CPQ and Revenue Cloud Deployment: A DevOps Approach
Salesforce DevOpsを支えるAI活用型リリース戦略
コパード、サンブリッジパートナーズとの提携により日本での事業を拡大
AIでDevOpsをより簡単に、より高速に
Reimagining Salesforce Development with Copado's AI-Powered Platform
ビジネスアプリケーション向けのDevOps(デブオプス)って何?
セールスフォースエコシステムにおけるDevOpsの卓越性
セールスフォーステストにおけるAI活用のベストプラクティス
6 testing metrics that’ll speed up your Salesforce release velocity (and how to track them)
第4章: 手動テストの概要
セールスフォース向けAI動作テスト
Chapter 3: Testing Fun-damentals
Salesforce Deployment: Avoid Common Pitfalls with AI-Powered Release Management
Exploring DevOps for Different Types of Salesforce Clouds
What’s Special About Testing Salesforce? - Chapter 2
Why Test Salesforce? - Chapter 1
Continuous Integration for Salesforce Development
Comparing Top AI Testing Tools for Salesforce
Avoid Deployment Conflicts with Copado’s Selective Commit Feature: A New Way to Handle Overlapping Changes
From Learner to Leader: Journey to Copado Champion of the Year
The Future of Salesforce DevOps: Leveraging AI for Efficient Conflict Management
How To Sync Salesforce Environments | Copado
Copado and Wipro Team Up to Transform Salesforce DevOps
DevOps Needs for Operations in China: Salesforce on Alibaba Cloud
What is Salesforce Deployment Automation? How to Use Salesforce Automation Tools
From Chaos to Clarity: Managing Salesforce Environment Merges and Consolidations
Future Trends in Salesforce DevOps: What Architects Need to Know
Enhancing Customer Service with CopadoGPT Technology
What is Efficient Low Code Deployment?
Copado Launches Test Copilot to Deliver AI-powered Rapid Test Creation
Cloud-Native Testing Automation: A Comprehensive Guide
Building a Scalable Governance Framework for Sustainable Value
Copado Launches Copado Explorer to Simplify and Streamline Testing on Salesforce
Exploring Top Cloud Automation Testing Tools
Master Salesforce DevOps with Copado Robotic Testing
Exploratory Testing vs. Automated Testing: Finding the Right Balance
A Guide to Salesforce Source Control | Copado
A Guide to DevOps Branching Strategies
Family Time vs. Mobile App Release Days: Can Test Automation Help Us Have Both?
How to Resolve Salesforce Merge Conflicts | Copado
Copado Expands Beta Access to CopadoGPT for All Customers, Revolutionizing SaaS DevOps with AI
Is Mobile Test Automation Unnecessarily Hard? A Guide to Simplify Mobile Test Automation
From Silos to Streamlined Development: Tarun’s Tale of DevOps Success
Simplified Scaling: 10 Ways to Grow Your Salesforce Development Practice
What is Salesforce Incident Management?
What Is Automated Salesforce Testing? Choosing the Right Automation Tool for Salesforce
Copado Appoints Seasoned Sales Executive Bob Grewal to Chief Revenue Officer
Business Benefits of DevOps: A Guide
Copado Brings Generative AI to Its DevOps Platform to Improve Software Development for Enterprise SaaS
Go back to resources
There is no previous posts
Go back to resources
There is no next posts

Explore more about

No items found.
Articles
September 30, 2026
【Dreamforce 2026: Copado特別パネルセッションレポート】Agentic Enterprise実現に向けて、企業に求められる「スピード」と「信頼」とは
Articles
September 7, 2026
【第三回】AIエージェント×Copadoで変わる!Salesforce開発・運用の新標準
Articles
September 2, 2026
【サークレイス×Copado共催】 ユーザ企業様7社をお迎えしてラウンドテーブルを開催!【イベントレポート】
Articles
August 31, 2026
【第二回】AIエージェント×Copadoで変わる!Salesforce開発・運用の新標準

AIを有効活用しDevOpsを加速

より速くリリースし、リスクを排除し、仕事を楽しんでください。
Try Copado Devops.

リソース

Explore our DevOps resource library. Level up your Salesforce DevOps skills today.

今後のイベントと
オンラインセミナー

電子書籍とホワイトペーパー

サポートとドキュメンテーション

デモライブラリ